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HOME > 研究・実践事業 > 平成29年度(2017年度) > (協力事業)日本葬送文化学会30周年シンポジウム  終活ブームのつぎを本音で考えるー「終活」後の不安を感じた事がありますか?

研究・実践事業

日本葬送文化学会30周年シンポジウム
終活ブームのつぎを本音で考える
「終活」後の不安を感じた事がありますか?

開催日時:平成29年5月7日(日)13:30~16:00
開催場所:毎日ホール

開 催 内 容


▶チラシ(PDF)

1、申込方法
 下記の宛先までEmail又はFAXでお申し込みください。
 ※「氏名」「電話番号」「参加者人数」をお伝えください。
 MAIL:sosobunka@gmail.com FAX:047-387-0149
 ※募集は終了しました

2、会場
 毎日ホール 東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル 毎日新聞東京本社地下1階

3、主催
 日本葬送文化学会

4、協力
 聖徳大学生涯学習研究所

5、内容
 21世紀の日本は、少子・高齢社会が同時に進行し、その解決策を示すことが緊急の課題になっています。そうした中「より自分らしい死を考える」ことを目的として、6~7年前より終活ブームが到来しました。しかし「自らが自分の死の担い手になること」 「生命の大切さを改めて考えること」といった、本来の終活の意味から脱し、「単なる葬送の簡略化」に軸足を置いて展開されているように感じます。
 そこで、本シンポジウムでは「より良く生き、最期を迎えるために何が必要か」を、「地域とのつながり」「まちづくり」といった視点も交え、関連領域の専門家及びジャーナリストが一堂に会し議論します。あらためて終活について考えてみませんか?

実 施 報 告


 日本葬送文化学会30周年イベント「終活ブームのつぎを本音で考える ―「終活」後の不安を感じた事がありますか?」と題したシンポジウムが5月7日(日)に行われた。
 第1セッションは、建築家として『妙有院』(新潟県巻町)、『京都中央斎場』(京都市)等、多くの火葬場建設・設計指導に携わった八木澤壯一氏(東京電機大学名誉教授)。京都にある正覚寺副住職であり、日経ビジネス記者として『寺院消滅―失われる「地方」と「宗教」』(日経BP)『無葬社会―彷徨う遺体 変わる仏教』(日経BP)を出版した鵜飼秀徳氏(日経BP社)。日本初のお墓プランナーであり、日本葬送文化学会会長である長江曜子(生涯学習研究所所長、児童学部児童学科教授)の3名が、シンポジニストとして発表を行った。
 始めに、八木澤氏から、火葬の歴史やこれからの葬儀についての発表があった。中でも、火葬場がもたらす一般的なイメージ「怖い」「暗い」をなくす空間、デザイン作りについての発表は、参加者からも好評だった。
 続いて鵜飼氏は、多死社会と葬送の変化について発表して下さった。特に、「葬儀は教育」という言葉が印象的であった。
 最後に、長江氏からは、終活の課題についての発表があった。終活は、単なるお金もうけであってはならない。死の意味を考え、人間の尊厳軽視や死者の遺体、遺骨の扱いを粗末にせず、メモリアリゼーション・追悼の大切さについて教育していく必要性があるとの発表が印象的であった。
 第2セッションでは、参加者からの質問に応えるフリートークが行われた。メンバーは、第1セッションに引き続き、八木澤氏、鵜飼氏、長江氏が参加した。コーディネーターは、毎日新聞朝刊で「身じまい練習帳」を連載(隔週)中の滝野隆浩氏であった。
 質問内容は主に、休み時間に集めた質問用紙21枚と多く、「葬儀方法」や「お墓問題」等に関してであった。特に、「そもそも、葬儀は誰の為に行うのか」という質問は、会場にいる全員が考えさせられた内容だった。
 ゴールデンウイーク最終日という日程であったが、167名もの参加者が集まった。参加者は、年配の方はもちろん、20~30歳代と思われる人も数名参加していた。『終活』は、高齢者だけの問題だと思われがちだが、残される人達も一緒になって考える必要があると改めて感じた。

メディア
・29/04/16
 日本葬送文化学会HP「終活ブームのつぎを本音で考える」開催のお知らせ
・29/04/17
 毎日新聞 身じまい練習帳「終活の『つぎ』を考えるシンポ」
・29/04/24
 プレリリースゼロHP 「終活ブームのつぎを本音で考える」開催のお知らせ
・29/05/06
 いい葬儀マガジンHP「終活ブームのつぎを本音で考える」開催のお知らせ
・29/05/22
 毎日新聞 身じまい練習帳「終活には『つづき』がある」
・29/05/28
 月刊『仏事』6月号(2017)